観測データはお使いの端末内にのみ保存されます。次の点に十分ご注意ください。
- 観測データはお使いの端末のブラウザ内にのみ保存されます。
- ブラウザの「閲覧データ消去」「キャッシュ削除」「アプリの再インストール」を行うとデータが完全に消去されます。
- OS・ブラウザのアップデートにより、稀にデータが消失する場合があります。
- 本アプリの使用により生じたデータ消失・損害について、開発者は一切の責任を負いかねます。
📤 観測終了後は必ずCSVまたは写真レポートを出力してバックアップをお取りください。
アプリの概要
SiteLoggerは、水準測量の現場作業をスマートフォンだけで完結できる野帳アプリです。紙の野帳・電卓・デジカメを一台に集約し、測量後すぐにPDF成果表やCSVを出力できます。
https://sitelogger.zui.works/
起動・ホーム画面へのインストール
ブラウザで上記URLにアクセスするだけで使用できます。ホーム画面に追加するとアプリのように使えて便利です。
| 端末 | ホーム画面への追加手順 |
|---|---|
| iPhone / iPad | Safariで開く → 下部の共有ボタン(□↑)→「ホーム画面に追加」→「追加」 |
| Android | Chromeで開く → 右上メニュー(⋮)→「ホーム画面に追加」または「アプリをインストール」 |
路線の管理
アプリ起動直後に路線一覧画面が表示されます。複数の路線を同時に保存・管理できます。
測量情報の入力
観測画面上部の「測量情報」エリアに路線の基本情報を入力します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 作業名 | 路線・工事名 | PDF・CSVのファイル名に反映 |
| 測量日 | 観測日 | 起動時に自動で当日日付が入る |
| 観測者名 | 担当者氏名 | 「+」で新規追加、過去名を再利用可能 |
| 天候 | 晴/曇/雨/雪 | 選択式 |
| 起点BM | 既知点標高(m) | GH計算の基準値。🎤音声入力対応 |
| 終点BM | 既知終点標高(m) | 閉合差計算に使用。🎤音声入力対応 |
| 器差K | レベルの器差(mm) | 補正量。🎤音声入力対応。入力すると「●」インジケーター点灯 |
観測入力
「📋 観測入力」タブがメインの入力画面です。表形式で測点ごとにデータを入力します。
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 測点 | 測点名(BM.1、No.1、TP.1 など)。🎤音声入力・📍GPS取得ボタン付き |
| 後視 BS | 後視読定値(m)。🎤音声・📷OCRボタン付き |
| 前視 FS | 前視読定値(m)。転点では FS、中間点でも FS 欄に入力するだけでOK(自動判定) |
| IH(自動) | 器械高。自動計算、編集不可 |
| GH(自動) | 地盤高。自動計算、編集不可 |
| 📸 | 測点写真。タップして撮影 |
行の操作
- 行を追加:「+ 測点を追加」ボタン、または各行の「+」ボタンで直下に挿入
- 行を削除:各行右端の「✕」ボタン
- 行を挿入:各行右端の「+」ボタンで任意の位置に挿入可能
🎤 音声入力
読み上げるだけで数値・測点名を入力できます。レベルから目を離さず入力できるのが最大のメリットです。
📷 液晶OCR(AI自動読み取り)
電子レベルの液晶ディスプレイをカメラで撮影すると、AIが数値を読み取り、確認画面に候補として表示します。内容を確認して「✓ この値を入力」をタップすると、セルに入力されます。
解析が終わると読み取り結果が表示されます。この時点ではまだセルに入力されていません。液晶の表示と数値が一致していることを確認してから「✓ この値を入力」をタップしてください。読み取りが誤っていれば「📷 再撮影」、入力をやめる場合は「入力せずに閉じる」を選びます。
機種によっては標尺読み(Rh)と同時に水平距離(Hd)が表示されます。水平距離も併せて読み取ります。観測入力タブの「視準距離も記録する」をオンにしていれば距離欄にも入力され、オフのときは参考表示のみです。
成果表の数値を後から確認・説明したいときの裏付けになります。画像は長辺800pxに縮小して保存するため、1枚あたり50〜100KB程度です。バックアップにも含まれ、行を削除すると一緒に消えます。
📍 GPS取得・測点写真
GPS取得
各行の「📍GPS」ボタンをタップすると現在地(緯度・経度・精度)を測点に記録します。CSV出力時にも含まれます。
測点写真
各行の「📸」セルをタップしてカメラ起動。測点の状況写真を記録できます。写真付きHTMLレポートに自動掲載されます。
往路・復路の切替
画面上部の「↗ 往路」「↙ 復路」ボタンで切り替えます。往路・復路はそれぞれ独立したデータとして管理されます。
↩ 測点再インポート(復路入力を楽にする機能)
往路入力完了後、復路タブで「↩ 測点再インポート」をタップすると往路の測点名を自動で取り込めます。
| モード | 用途 |
|---|---|
| ↩ 逆順(BM2→…→BM1) | 通常の往復観測(往路と逆順で帰ってくる場合) |
| ↻ 同順(BM1→…→BM2) | ループ観測・同一方向でもう一周する場合 |
| ✏️ 自由入力 | 測点名を候補として表示し、自分で順序を決めたい場合 |
🗺 スケッチ機能
「🗺 スケッチ」タブで現場の略図や注記を手書き入力できます。
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 1本指でドラッグ | 描画(フリーハンド) |
| 2本指でピンチ | ズーム・スクロール |
| ✏️ 鉛筆 | フリーハンド描画 |
| 🖊 ペン | 直線・図形描画 |
| T テキスト | 文字入力(あとから移動・修正・削除できます) |
| 📍 ピン | 地点マーカー追加 |
| ◻ 消しゴム | なぞった部分を消す |
| ↩ 元に戻す | 直前の操作を取り消し |
| 🗑 | 表示中のページだけを消す(「↩」で戻せます) |
| 全消去 | 全ページを消して白紙1枚に戻す(「↩」では戻せません) |
| 📷 写真読込 | 地図・写真を下地として取り込む |
| 💾 PNG | スケッチを画像として保存 |
ほかの道具(鉛筆・ペンなど)を選んでいるあいだは文字は選択されないので、上に線を引いても問題ありません。
なお「↩ 元に戻す」の履歴だけは保存されません。アプリを開き直すと取り消し履歴はリセットされます(描いた内容自体は残ります)。
✓ 点検タブ
「✓ 点検」タブで閉合差・往復比較・測点別比較を確認できます。
許容閉合差の設定(任意基準)
本アプリの判定は据付回数 n による任意基準(±C√n mm)です。公共測量の正式な許容範囲は観測距離 S(片道km)を用いた別の式で定められています(例:3級水準測量の往復観測値の較差は 10mm√S、環閉合差は 10mm√S、既知点間の閉合差は 15mm√S)。両者は一致しません。公共測量の基準で判定したい場合は、下の「公共測量(作業規程の準則)で判定する」をお使いください。
| 精度の目安 | 係数C | 例(n=4) | 想定用途 |
|---|---|---|---|
| 高精度 | 2 | ±4mm | 精密な基準点・ダム等 |
| 中精度 | 5 | ±10mm | 縦断・構造物まわり |
| 標準 | 10 | ±20mm | 一般土木・道路 |
| 概略 | 20 | ±40mm | 概略測量・造成 |
行をタップすると係数Cが自動入力されます。式は ±C√n mm(n = 転点数)。直接mm値で入力することも可能です。表の区分は目安であり、公式な等級区分ではありません。
公共測量(作業規程の準則)で判定する
点検タブの「準則の許容範囲で判定する」をオンにすると、作業規程の準則で定められた許容範囲で合否を判定できます。上の任意基準(±C√n)とは別に、独立して表示されます。
| 項目 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 簡易 |
|---|---|---|---|---|---|
| 往復観測値の較差 第65条 | 2.5mm√S | 5mm√S | 10mm√S | 20mm√S | — |
| 環閉合差 第69条 | 2mm√S | 5mm√S | 10mm√S | 20mm√S | 40mm√S |
| 既知点間の閉合差 第69条 | 15mm√S | 15mm√S | 15mm√S | 25mm√S | 50mm√S |
S は観測距離(片道・km単位)です。「距離 S」欄に直接入力するか、観測表に視準距離を記録している場合は「この値を使う」を押すと自動で合計されます。
「路線の形」で 既知点間(出発と到着が別の既知点)か 環(出発点に戻る)かを選ぶと、それに応じた許容範囲が使われます。簡易水準測量は片道観測が前提のため、往復観測値の較差の規定はありません。
確認できる内容
- 往路点検: ΣBS・ΣFS・閉合差・許容閉合差との判定
- 往復比較: 往路・復路の総高低差・往復較差・最確値
- 測点別比較: 各測点のGH往路値vs復路値の差
📤 出力・共有
「📤 出力」タブから各種形式でデータを出力できます。
| 出力形式 | 内容 |
|---|---|
| 📄 成果表 PDF | A4縦の観測記録PDF。往路・復路・集計・点検結果を含む。新規タブで開き「PDFに保存」で保存。無料プランでも出力できます(末尾に作成元の1行が入ります。Proでは入りません)。 |
| 🗺 スケッチ PDF | スケッチをA4縦でPDF出力。 |
| 📊 CSV | 測点・BS・FS・IS・IH・GH・GPS座標を含むCSVファイル。IH・GH列にExcel数式入りのため、BS・FSを修正すると自動再計算されます。 |
| 🖼 写真レポート | 観測記録+測点写真をHTMLファイルで出力。写真バックアップにも利用可能。 |
| 📤 メール共有 | CSV・写真レポートをメール・AirDrop・LINEなどで共有。 |
=G3+C3 などの数式が入っているため、BSやFSを修正すると即座に再計算されます。
💾 バックアップ・復元
観測データはお使いの端末の中だけに保存されています。端末を機種変更・初期化したり、故障・紛失したりすると、データは復旧できません。定期的なバックアップをおすすめします。この機能は無料プランでもすべてご利用いただけます。
バックアップを保存する
ホーム画面(路線一覧)の 💾 バックアップを保存、または「📤 出力」タブの 💾 全データをバックアップ を押します。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| 📷 画像も含める | 観測データに加えて、測点写真とスケッチもすべて保存します。ファイルは大きくなりますが、これ1つで完全に元に戻せます。 |
| 📄 観測データのみ | 測点名・BS・FS・IS・GPS座標・メモなどのみ。ファイルは軽量ですが、写真とスケッチは復元されません。 |
SiteLogger_backup_日付_時刻.json という名前のファイルが書き出されます。iPhoneなら「ファイル」アプリ、AndroidならダウンロードフォルダやGoogleドライブなどに保存してください。
バックアップから復元する
📥 バックアップから復元 を押し、保存しておいた .json ファイルを選びます。ファイルの内容(作成日時・路線数・写真枚数)が表示されたあと、取り込み方を選べます。
| 取り込み方 | 内容 |
|---|---|
| ➕ 今のデータに追加する | 今ある路線はそのまま残し、バックアップの路線を追加します。名前が重なる場合は「(復元)」が付きます。既存データが消えないので安全です。 |
| ♻️ すべて置き換える | 今ある路線と写真をすべて削除し、バックアップの状態に戻します。元に戻せません。機種変更後の新しい端末など、中身が空のときに使ってください。 |
パソコンやAndroidでは、そのままブラウザのダウンロードフォルダに保存されます。ファイル名は
SiteLogger_backup_日付_時刻.json です。見当たらないときは「ファイル」アプリの検索で SiteLogger と入力すると見つかります。
また、バックアップファイルは端末内に書き出されるだけで、サーバーには一切送信されません。
計算の仕組み
| 計算式 | 内容 |
|---|---|
IH = GH_prev + BS | 器械高 = 前測点GH + 後視読定値(器差K補正済み) |
GH = IH_prev - FS | 地盤高 = 前器械高 - 前視読定値(転点・閉合点の場合) |
GH = IH_prev - IS | 地盤高 = 前器械高 - 中間視(中間点の場合) |
閉合差 = 実測終点BM - 既知終点BM | (ΣBS - ΣFS の誤差) |
許容閉合差 = ±C√n mm | n = 転点数(ΣFSに加算された行数)。任意基準であり、公共測量の許容範囲(√S方式)とは異なります |
入力方法:転点(TP)の正しい入力
転点・起点・終点の入力方法を誤ると閉合差が正しく計算されません。以下のルールに従ってください。
各測点の入力まとめ
| 測点の種類 | BS欄 | FS欄 |
|---|---|---|
| 起点BM(出発点) | 入力する | 入力しない |
| 転点 TP / KP / IP | 入力する | 入力する(同じ行) |
| 中間点(IS) | 入力しない | FS欄に入力(自動でIS判定) |
| 閉合点・終点BM | 入力しない | 入力する |
正しい入力例 正しい
| 測点 | BS (m) | FS (m) | IH (m) | GH (m) |
|---|---|---|---|---|
| BM.1(起点) | 1.278 | — | 11.278 | 10.000 |
| TP.1(転点) | 1.433 | 1.519 | 11.192 | 9.759 |
| TP.2(転点) | 1.193 | 1.428 | 10.957 | 9.764 |
| BM.2(閉合点) | — | 1.170 | — | 10.022 |
誤った入力例 誤り
| 測点 | BS (m) | FS (m) | 備考 |
|---|---|---|---|
| BM.1 | 1.278 | — | |
| TP.1 | 1.433 | — | BSのみ入力 |
| TP.1 | — | 1.519 | 別行にFSを入力 → IS誤判定! |
よくある質問
ブラウザの「閲覧データを消去」を実行するとデータが削除されます。定期的にCSVまたは写真レポートでバックアップを取ることをおすすめします。
① インターネット接続を確認 ② 液晶が画面全体に映るよう近づいて再撮影 ③ 反射・逆光を避ける。それでも読み取れない場合は、セルに直接手入力するか、音声入力をご利用ください。
起点BMが正しく入力されているか確認してください。最初の行にBSを入力するとIHが計算され、以降のFSからGHが連鎖計算されます。
測点名がBM・KP・TP・IPで始まるように変更してください。例:「TP.1」「KP-1」。または同一行にBS・FSを両方入力してください。
① マイクの許可を確認(設定→Safariorプライバシー→マイク)② 「いち てん に さん よん」のようにゆっくり読み上げ ③ 周囲の騒音が少ない環境で試してください。